ヤマハのC-2xを出品します。ヤマハのC-2（C-2a含む）シリーズは、８０台以上出品していますが、２０１７年を最後にC-2シリーズの出品は中断してました。最近は、主にC-2xを出品しています。このC-2xは１１台目の出品です。プリアンプは、DENONのPRA-2000シリーズの出品が多く、C-2xは、あまり好みではないという先入観を持っていました。最近C-2xのリクエストが多かったので出品しています。出品のC-2xは、一応、動作品として入手したもので、確認の結果は、概ね問題無く動作しました。外観は、目立つ傷は無くまあまあの状態だと思います。出品に当たり、他プリアンプやA-2000のブリ部のメンテナンスの経験を基にメンテナンスをしています。と言うのは、C-2xは、A-2000シリーズのプリ部分と共通する部分が多く、簡単に言えば、C-2xは、A-2000プリアンプのグレードアップ版で、逆にA-2000は、C-2xの回路を簡素化したものと言えます。C-2xで使われている部品も高級品にグレードアップしています。個人的な印象としては、無理をしていないので故障の比較的少ない初期型（古いので接触不良が結構有りますが）、音色はおとなしめか。C-2aの設計意図は、電源電圧も上がりは、初期型のグレードアンプ版なのでしょうが、電流も多めに流して発熱が大きく。小さな筐体に詰めて放熱に無理があり、結構、熱による部品劣化が目立ち故障も多い機種のように感じます。音色は、電源が一回り大きくなった分、初期型よりも力があり、ハッキリクッキリした印象の音です。3代目のC-2xは、C-2aの（発熱の大きさ）反省からか？電源電圧を落として発熱を抑え、（より複雑な）増幅回路には部分的にICを使うようになっています。これも発熱を抑えるための工夫なのでしょう。また、狭い筐体の中に高度（複雑）な回路を組み込むための工夫なのかもしれません。他の特徴としては、プリアンプらしからぬ（小型プリメインアンプ並の）電源の大きな（赤い）ブロックコンデンサーが目に付きます。相互の干渉を避けるためか電源トランスも定電圧電源回路もイコライザーアンプとフラットアンプが完全に別系統（２系統）で組み込まれており、電源についての拘りは相当なものです。高級パーツを使い高度な回路技術で高性能を狙ったと言ったところでしょうか。音色につても多くの方の支持を受け人気のプリアンプの一台と言えます。 外観は、目立つ傷はなく、良い方だと思います。 写真２は、一部メンテナンス時の写真のですが、左上は、内部の写真です。（今回の物は）黒く大きな電源のブロックコンデンサーの大きさが目立ちます。右上は右上は、イコライザーアンプ電源とフラットアンプ電源の整流用ダイオードです。古いダイオード８本を国内メーカー製の信頼性の高い日本インター ショットキーダイオードに交換しました。耐圧電流容量も大きく高性能です。左下は、電源部の１０００μFの電解コンデンサーです。このエルナ製オーディオ用電解コンデンサーは、６５６．３μFしかなく、劣化が明らかです。この１０００μFのエルナ製オーディオ用電解コンデンサーは、A-2000シリーズにも使われていますが、同様に容量抜けが発生しやすい（劣化しやすい）部品の一つです。他のコンデンサーは問題ありませんでした。劣化の見られたコンデンサーを４本を新品に交換しました。 写真３の左上は、メインボリューム分解クリーニングの際の内部の抵抗体の基板と摺動子の写真です。右上は、クリーニングした基板です。汚れを綺麗に取り除きましたので、音楽も一段とクリアーなものになります。左下は、入力切り替えスイッチ内部の接点です。上はクリーニングしたもので、下は、クリーニング前の汚れた接点です。新品並みに綺麗になっています。レクアウトスイッチも同様のスイッチで、同様のメンテをしていますが写真は省略しています。右下は、フォノセレクタースイッチ内部の接点です。上がメンテをしたもので下がクリーニング前のものです。こちらのスイッチもクリーニングしましたので、音質劣化を招く接点の接触抵抗はほぼゼロの状態になっています。これらのメンテは良い音を出すための条件です。写真は省きましたが、基板は、全面再ハンダ処理をしています。これらのメンテナンスにより今後も安心して良い音を楽しんで頂けます。 不明な点は質問欄よりお問い合わせ下さい。オークション終了間際のご質問にはお応え出来ない場合が御座います。ご質問は、余裕を持ってお願いいたします。整備品につき、商品到着後、６ヶ月間の動作保証（期間中の修理代は無料ですが送料はご負担頂きます）を致します。音が出ないなどの重大な問題が発生した場合は、修理又は返金にて対応させて頂きますが、外観など、それ以外の些細なクレームにはお応え出来ません。 取説コピーを添付致します。