¶ORIENT（オリエント）ORIMPIA ORIENT（オリンピアオリエント・ウィークリー）稼働品ジャンク21石おまけムーブメント¶腕時計 この時計のコンディション ◯リューズを巻くことができ、また引いて時刻の変更や針送りでの日付・曜日の変更が可能な事を確認しています。稼働はしますが精度不明です。おまけのムーブメントも稼働はしますが、部品取りのつもりでお願いします。 ◯半世紀以上経過していますが比較的綺麗で文字板は縦ヘアラインになっています。 ◯裏蓋表記も残っています。 この時計の歴史 「オリンピアオリエント」が発売されたのが1961年（昭和36年）末頃になります。この「オリンピア」シリーズは、オリエント社の“手巻き”の中枢を成した製品群です。このシリーズは、デザイン・機能（日付け・日付曜日付き）等に於いて、実に様々なバリエーションが展開され、オリエント社の“真骨頂”とも言える存在で、製造も1970年初頭頃まで存続されたと推測されます。 ムーブメントですが、「L型総系」には、大別して「L」の他に「LC（日付き）」と「LCY（日付曜日付き）」があります。基礎キャリバー「L型」は、構造・方式等「N型」を踏襲しながらも新構築された“薄型（総厚3.65㎜）”の新機械です。主だった特徴は「Rキャップ」（保油装置）の搭載が挙げられます。これは組合せ軸受の一種で、従来の上・下座式のネジ止め方式にかわり、単一のブロックとして枠に穴石が嵌め合され、上部の受石が「バネ（小鼓型）」で固定された仕組みになっています。利点としては、穴石・受石の隙間・並行度を均一に保持できることにより、保油性・縦アガキ調整等に優位性があります。同時期、セイコーの「ダイヤフィックス」、シチズンの「プロフィックス」等、同機能の装置が標準化されていました。また、「二重緩急針」が採用されています。これは、緩急下板で従来の緩急調整を行い、同上板でテンプの“片振り修正”が可能となっています。「テンプ」は、当初より“チラなし”が標準化されています。「耐震装置」に関しては21石以上の機械には“N型耐震”が傾向的に多くみられますが、その他には“R型耐震”も混在しており、一定の規則性を見るには至らない状況です。受け類の形状は「N型」と比較して、直線的になった箇所が見受けられ、仕上げについては“大量生産型”となっています。当初「L型」は、“19石・21石・23石”と、最高機種の「オリンピアオリエント・グランプリ25石」がほぼ同時期に登場し、その後に普及品の「フレッシュマン・オリエント17石」が登場、そして「オリンピアオリエント・グランプリ」のグレードアップ「26石・30石」が最終期に登場すると考えられます。17石から25石機械の石入り箇所は「N型」と同等です。新たに加わった26石は、日ノ裏車ホゾに穴石として1石追加されています。 外装のデザインですが、「L型総系」の中では「L」（日付等無し）は比較的少数で、「LC・LCY」の方が多く見受けられます。19石から23石製品の文字板デザインはオーソドックスなものもありますが、現存的な傾向としては“変わり文字板”も多く見受けられます。若年用普及品「フレッシュマン」には、むしろスタンダードなデザインの方が見受けられます。最高級品「オリンピアオリエント・グランプリ」初期型25石は、「N型グランプリ」とデザイン的にも酷似しており、「N型」最後期との端境を感じさせます。その後登場の「オリンピアオリエント・グランプリ26石」は一線を越えた如き押し出しの強いデザインとなっています。これは、同時期登場の「自動巻製品」との類似性が感じられます。「Olympia Orient」の表示には筆記体の前期型と活字体の後期型があります。「L」のケースには丸型が多くオーソドックスなものが見られます。ケースの材質は、非防水型では、SS・OGF・AGFケースがあります。防水型に関しては、「スイマー」のみで「シャワープルーフ」は確認されていません。「スイマー」の裏蓋には、従来の“強力圧着型”の他に、パッキン付きの“溝式ネジ蓋”もあります。 「オリンピアオリエントスイマー21石」が登場した1961年（昭和36年）の大卒の初任給がおよそ15000円の時代に、この「21石SSスイマー」が6800円でした。 ・1961年（昭和36年）製造開始 ・ステンレスケース ・手巻き ・プラスチック風防 ・Cal.ナシ（L型） ・21石 ・毎時18000振動 ・11.3/4型ムーブメント ・N耐震装置 ・チラ無しテンプ ・スナップバック ・夜光表記 サイズ 直径 約3.9cm ラグ幅 約1.8cm 発送及び送料について【画像10】 ◆時計は精密機械で壊れ物なので、衝撃がかからないようプチプチで包んだものをクリックポスト専用新品ダンボールで発送しています。専用ダンボール代とクリックポストの料金をあわせて全国一律250円が送料となります。同梱は同日落札分とし、箱に収まる限り何点落札されても送料は250円です。原則、落札の翌日には発送致します。【ただし、複数落札や時計のサイズの関係で専用段ボールではなく、大きめの使いまわしの箱を利用することもありますので、あらかじめご了承下さい】◆残念ですが心無い入札者が稀にいらっしゃいます。申し訳ありませんが、悪い評価が多い方の入札は当方の判断で【入札者の取り消し】をさせて頂く場合があります。また当方喫煙者なので、タバコ臭があるかもしれませんので、予めご了承ください。